海紅全国大会特集 令和元年十一月二日
【式次第】
第一日目
会場・熱海ニューフジヤホテル本館一階「オーロラ」) 司 会 森 命
一.開会の辞(13時開会 )
二.黙 祷 (小山智庸氏・遠藤佐和子さん)
三.社主挨拶 中塚 唯人
四.自己紹介(全員)
五.句会 (第一部上位句) 中塚 唯人
休 憩(写真撮影含む30分)
七.句 会 (第二部その他の句)
平林 吉明
休 憩( 15 分)
八.海紅の今後の編集について・その他
九.今後の予定・注意事項説明 森 命
閉 会((17時)各自部屋へ
十.懇 親 会 本館二階和室「紅梅」 司 会 石川 聡
17時半~19時半
十一.二 次 会 ( フリートーキング)
希望者のみ「オーロラ」(大会会場) 20時~21一時半
第二日目、十一月四日
一.朝 食 7時より別館アネックス一階「麗峰」
二.当日吟句会 9時より 「オーロラ」12時解散
【海紅全国大会詠草集】
1 空調の音ひびくコンビニの塩あめ 安達 千栄子
2 和太鼓轟轟 龍神招き酷暑鎮めよ 上塚 功子
3 林檎色づく昭和平成令和 本間 かもせり
4 夕立一過木立青青秋立つ日 上塚 功子
5 野の鳩の踏締めてゐる地面 空 心 菜
6 黙祷いびつな踝で立っている 吉川 通子
7 肌の稜線昼寝にしがみついている 気仙 学
8 波のロールに心まるめる 杉本 ゆきこ
9 熱帯夜の街けだるい月のぼる 安達 千栄子
10 朝露にぬぐう地茄子の尻 大西 節
11 朝のシャワー八月号はひらいたまま 梶原 由紀
12 扇風機置いたおんなの背中は満月 平林 吉明
13 真夜の蚊のいっぴき秋を奏で 石川 聡
14 浄玻璃の湯にいちにちの沈黙溶かす 岩渕 幸弘
15 私の目「こんにちは」あなたの目 平林 吉明
16 言いそびれた頼みごと空蝉なら分かる 原 鈴子
17 共に歳食ってひとまわり小さな母のて 岩渕 幸弘
18 祈り終わったあなたを祈っている さいとう こう
19 祈りいちまいまたいちまい鱗雲いちめん 石川 聡
20 絵描きとは思えぬおじさん絵を描く 大迫 秀雪
21 蚊帳吊り草四つに裂いて昔を近くする 福田 順子
22 夏休み終わりそうもない大人の宿題 正木 かおる
23 遠花火聞きながら昔がやってきた 原 鈴子
24 ゆうべ増水させた月が笑ってらあ 森 命
25 焼き尽くされし夢の骸にそっと揚羽蝶 無 一
26 真夏のバス乗って来た赤ちゃんに視線が集中 伊藤 角子
27 まなざしをそのまま映す海を求めて 正木 かおる
28 孑孑ひたすら身を揉む梅雨晴間 渥美 ふみ
29 へくそかずら簾を住み家にして 福田 順子
30 不夜城は星を消す空の悲しみ 渥美 ゆかり
31 引き潮砂地にちびっ子足形増えるぞ 河合 さち
32はみだした大きな円ねこと暮らすこと 大川 崇譜
33 母との会話ちぐはぐ暑さのせいにしよう 中村 加代
34 バックミラーに映る雲は泣いていた 杉本 ゆきこ
35 信長になるぞみんな顔上げて胸はるべし 中塚 唯人
36 どんな夕焼けも美しい 若木 はるか
37 テーブルに水の輪残すコップかな 空心 菜
38 梅雨はあけたか空の青雲の白 渥美 ゆかり
39 炭坑節が爆発するあれは親父のリズムだ 中塚 唯人
40 太陽の七色集めるシャボン玉 森川 チヤ
41 ダイジョーブと言いきかせ壊れたままで歩く 若木 はるか
42 戦没者追悼と聞くだけで涙がにじむ 船木 恵美
43蟬しぐれ燃える勢いっぱいに 中塚 銀太
44精霊牛畑の茄子選んでいる 中村 加代
45こけた人の手足にざくろ 無 一
46コオロギ次の小節をもったいぶって 大川 崇譜
47ゴーヤ花ざかり黄色い嘘を吐く 大西 節
48グラス露垂れヒグラシの鳴く 気仙 学
49今日も気温三十度越え北国なのに 船木 恵美
50今日は今日明日は明日の風が吹く 折原 義司
51かたつむり父の筆圧をゆるす さいとう こう
52風が曲がる古すだれ少し歪 渥美 ふみ
53帰り道蜻蛉にいざなわれ回り道 伊藤 三枝
54海紅社への道尚たおやかに馬頭観世音 森 命
55おねだりされるなあの綿飴雲は 河合 さち
56うら盆会こども心に帰る道 中塚 銀太
57いつ果てるとも蝉今日を今日は鳴く 伊藤 三枝
58一瞬夏帽子車道越えて川に飛んだ 伊藤 角子
59いい汗かく夕餉の冷酒喉越しよい 折原 義司
60あれほど待ち望んだ夏が真っ白 本間かもせり
61あの頃のボクらはもう太陽系を抜けてしまった 大迫 秀雪
62あなたも傘のない杖か 梶原 由紀
63紫陽花の葉裏が好きかかたつむり 森川 チヤ
64木槿の花揺らし夏がいくよ 吉川 通子
65真っ青な空うろこ雲は世界包むように ま さ
66緑の絨毯が一斉におどりだす ま さ