各地俳況

赤壺詩社句会(倉敷)七月二日 児島市民交流センター
枇杷の実のうぶげ晴間つつむ          節
だれに媚びるでもない土手のアジサイ     あきら
夏つばき散り敷く庭の静寂          順 子
真赤な梅の花笑っている様だ         柏 子
何を書く孫の短冊横目で見る         多計士
ほんの少しだけ空と海の青がいます      玉 恵
肩かけがほしい紫陽花に雨がふる       幸 子
声をかけても紫蘭は横向く          きいち
夏木立このカーブ曲がれば海         知 子
黒南風が届ける霧笛夜明け前        としかつ
ピエールというバラ今年も垣根に揺れている
ピンクのアクセント            としひこ
空梅雨は農家困るよ雨ください         定
沙羅の花咲き散りひと集う          鈴 子

かみなり社句会(宇都宮)七月七日      西方寺
雨に生き生き自由に白い紫陽花        義 司
海鞘捌く料理人(いた)の指先(ゆび)リズミカル

横浜句会(横浜) 七月八日        吉明居
にもかかわらず笑ふ             空心菜
くちなしにだけ教えよう           由 紀
町中がシャンプーしてる           ゆきこ
償いの言葉ヤマボウシ            吉 明
アゲハゆらゆらモンシロもゆらっ半夏生    耕 司

阿良野句会(浜松)七月十六日 佐鳴台協働センター
誕生日拍手もらえた紫陽花の句        三 枝
携帯鳴らない日もあり雨のいち日       加 代
廃屋のブーゲンビリヤいじらしい花数     ふ み
待ちあぐね晴れた陽に干す客座布団      ゆかり

海紅社句会(東京)七月二十一日      海紅社
恋人と別れ夏はなんてやかましい       由 紀
びーだま夏雲てっぺんから狙撃        こ う
蝉濁点で都市削る              すすむ
人がポツポツ境内で日暮れ          マヒト
空蝉に入れた小指の腹に天           聡
よわきもの人間陽陰を拾って歩く       唯 人